信楽4

肝心の窯めぐりはというと、

事前に自分たちなりにチョイスした中から、全部で5件訪問した。

うち2件は日を替えて再訪したので、延べ7件。




いちばんいいなと感じたのが、谷寛窯さんの紫香楽物語というシリーズ。




見た瞬間、お、と感じ、

お店の人の話を聞くほど、わぁ、と盛り上がった。

で、けっきょく1組買った。












少し前の自分なら、2組買っていたと思う。

お客さん用なら、せめて2組欲しいなと。

あるいは、自分の分も含めて3組。




でも、お客さん用はまた別の地での素敵な一品を買い足していくのもいい。

自分用は、まだ買って1年の益子焼のマグカップをもっと大切に使うのもいい。






最近は、ワクワクやトキメキといった一般にポジティブといわれる状態だとしても、

「選択」をする際にはそれを落ち着かせてから行おうという意識が強くなった。




ネガティブな状態でももちろんだけど、

そうやって「ニュートラルな位置」からズレた状態での選択って、

適切なものになりにくい気がするから。

はっきり言って、おっかない。




今回も、わぁいいなってだいぶ気持ちが盛り上がったがために、

買う/買わないの判断をいったんその場でせずに、

翌日再訪して決めようかと迷ったくらい。




ちなみに翌日再訪した際には前日ほどの感動はなくなってしまっていた。

まあ購入済みとだいうこともあるし、

正確な「再訪での選択」の場面ならどうだったかわからないけれども、

それはそれで、「選択の旬」を逃していたのかもしれない。






こういうのって、とてもデリケートだしむつかしい話だなと感じる。




直感で感じたことを即行動に移すという重要性がある一方で、

行動の選択を冷静かつニュートラルな状態で行うことの重要性を、

両立させる必要があるから。

とても、常時それをできているとは言えない。




でも自分にとってはとても大切なことだと感じるし、

少しずつそういう状態での選択を増やせるよう、

意識してトレーニングしていこうとしている。




そのためには、何が必要だろうか。