著者の方にお目にかかれるかと思っていたけど、
数年前に他界されていた。
代わりに奥様がいろいろなことを話してくださり、
むしろ故人の「一途で一徹な方」というわたしの勝手なイメージに対する、
別の側面を垣間見ることができた。
お二方とも、「自分の人生」に真摯に向き合われたきたんだなと。
建築業界で確固たる地位を築かれたとか、
新しいジャンルのパイオニアになったとかって、
昔はそういうのに憧れたけども、
今はもうほぼない。
それよりもご自身の置かれた場所で、
それがどういう状況であろうとも、
目の前のできることを一つ一つやる。
そういう「真摯に生きる」ことにこそ敬意を抱く。
お土産に青森ヒバをいただいた。
青森の雪の重さを受け止めるうちに、
葉がとても丈夫になったのだそう。
その肉厚な葉に触れたとき、
木なりの「真摯な生き方」も垣間見た気がした。
