まだちゃんと身を寄せ合っている。

よかった。
先月くらいから日中暖かい日になると、
どこかで越冬していたてんとうの一部が、
春と勘違いして出てきてしまう。
でも朝晩はまだまだ氷点下なので、
あっという間に息も絶え絶えになり、
動かなくなっているてんとうをよく見かける。
残念だけど、仕方ない。
実際のところどうしようもないし、
それぞれの選択の結果なのだから、
ただ見守るしかない。
そういう「見送り」も多いからこそ、
じゅうぶん暖かくなった頃に、
てんとうたちがいつの間にかいなくなった押入れを見て、
じわりわいてくる感動はひとしおでもある。