最近は趣味が何かと聞かれた際には、
散歩だと答えている。

晴れた日の日中は15℃近くになることも増えてきて、
散歩する時の気分もよりウキウキしてくる。
あなたのお気に入りの場所も、
福寿草が咲き揃ってきたね。

週末の真っ昼間に、
いるはずのないバスが。

運転手さんに聞くと、
引退する車両のラストランイベントだそうで。
まあのんびり途中停車して撮影会ができるのなんて、
うちの集落の路線くらいかもしれない。
水路を流れる水も、
ずいぶんとやわらかくなった。

東京は2月にもう梅が咲いていたというのに、
信州の山の春はよりゆっくりじっくりと、
その訪れを五感で愉しませてくれる。
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きっと、同じ春が、すべての者に同じよろこびを与えることはないのだろう。
なぜなら、よろこびの大きさとは、それぞれが越した冬にかかっているからだ。
冬をしっかり越さないかぎり、春をしっかり感じることはできないからだ。
それは、幸福と不幸のあり方にどこか似ている。
(星野道夫著『オーロラの彼方へ』より)
