すみれ4

そこまで考えた時、

ようやくストンと腹落ちしたことがあった。









十年以上聴き込んでいた矢沢永吉さんやKokiaさんの曲を、

なぜ2年ほど前からまったく聴けなくなったのかについて。









聴けなくなった理由が自分自身でもうまく説明できず、

ただ「今の自分には強く感じるから」とだけしか言えずにいた。









こういうことなのだろう。









ありのままのわたしにとっては、

「myアンビエント的」音楽の方がしっくりくる。









永ちゃんやKokiaは、

ありのままでいられなかった頃のわたしが、

そんなわたしの支えにするために、

ずっと聴かせてもらってきた音楽だったんだなと。









そう思うと、

ふだんKokiaをぱったり聴かなくなった頃に、

初めてチケットを買って横浜のコンサート会場へ向かう中央道の車中で、

その日の公演が急遽中止になったことを知った時の記憶が、

また違った色合いをもって蘇ってくる。