ナウシカの原作を、
あなたが読み始めた時のことも。
「どうして王蟲ってやさしいと思うの」
「んー。なんでかはわからないけど、やさしいのはわかる」
いい答えだ。
クライマックスの7巻を半ばまで読んでいる途中で、
「ナウシカをよむのもつかれるね。おもいかんじがする」とも。
ひらがなとカタカナをだいぶ読めるようになってきたとはいえ、
まだまだあなたにとっては、
その多くが表音記号に過ぎないはず。
でもわたしが汲み取っているものと、
遜色ない「何か」をあなたも受け取っている。
わたしの知らないやり方か、
わたしとは異なる感度で。
わたしには、
それが心地よい。
