もう1つは、
遊べば遊ぶほど、
アソビ方が上手になっていくということ。
たとえばどこかへ家族旅行へ行くにしても、
こういう施設は混雑するのが何時頃だろうから少し時間帯をズラそうとか、
サービスの無料お試し期間を使ってちゃっかり割引できそうだなとか、
自然とカンが働くようになる。
大人のたしなみの方でも。
1本6万円以上するワインは、
そりゃ飲みやすくて美味しい。
でも所詮ワインはワインだし、
小洒落たトラットリアで1万円出せば入れられるボトルの、
6倍美味しいかと言えば、
そこまでとは思えない。
さらに言えば、
コンビニでワンコインで買えるワインをわざと空気に触れさせて、
風味を変えてみたら思いのほかウマかった裏ワザを知った時とか、
値段は120分の1なのに、
満足度でいったらむしろ上だったり。
そういう「自分なりの発見」というアソビ方を知っちゃうと、
そっちの方が宝探し感覚で面白くなり、
浮いたお金で家族旅行へ行った方が2度オイシイじゃん、
ってなる。
遊び慣れた人が子どもと意気投合するシーンって、
自分にとっては結構よく見かける光景なのだけれど、
なんとなくその理由がわかる気がする。
そういう人って、
自分がほんとうに遊んでいて満足する時の感覚をよくわかっているから、
純粋にアソビを楽しむ子どもと共鳴しやすいんじゃないかと。
自分ではなく他の誰かにとっての「遊び」を、
なんとなくやるような「ヒマつぶし」ではなく、
自分が心から満足できるようなことを探求するうちに、
気づいたりわかってきたりする感覚。
