意外な返答ではあったけれども、
理解はできた。
帰省から日にちが経っていたけれども、
その間ずっと恐怖心が、
澱のように溜まっていったのだろうなと。
しばらく考えているうちに思い浮かんだことを、
息子に伝えた。
そうだね。
そういうのをみたら、こわくなっちゃうかもしれないね。
でももしもうこわいのがいやなら、
もうこわいきもちとはバイバイすると、
じぶんできめてみるといいよ。
それでもまたこわいのがきたら、
それはしかたがない。
そのたびにまたバイバイしなきゃとおもっていると、
いつまでたってもこわいののことばかりかんがてることになっちゃうから、
かえってバイバイできない。
だから1にち1かいだけ、
こわいのともうバイバイするとじぶんできめよう。
そうしているうちに、
だんだんこわいのがうすくなっていくとおもうよ。
翌日の晩はまだちょっと怖いと言っていたけれど、
その翌日にはもう何も言わなくなり、
以降はいつもの元気な姿に戻った。
