我が家にテレビは無いけれど、
「ポツンと一軒家」のちょっと気になっていた放送回をHuluで視聴。
岩手の山奥にひとり暮らす、87歳の女性の回。
風呂用の薪割りから熊の巣での栗拾いまで、
日課としてスピーディーに次々とこなす彼女。
たびたび驚くスタッフに対し、
日々当たり前にやっているだけという風に飄々と返答する様はかっこいい。
自立している。
でもやはり何より印象に残ったのが、この女性の表情。
大げさな感じもなく、
見るものの心をゆるませる自然な笑顔。
定期的に下界から買い出しした物を運んできてくれる息子さんが、
「(母であるこの女性の暮らしについて聞かれ)ストレスはないでしょう」と
言っていたとおりなのだろうと思う。
世俗的な関わりをほぼ失う代わりに得られる、広大な自由と安らぎ。
この女性の住環境と比べたら、我が家はせいぜい里山の麓。
今の自分はそこまで浮世離れした暮らしは求めておらず、
ここがちょうどよいけれど、
もっと年月を経たら、
彼女の暮らしをまた思い出す日が来るかもしれない。
