ミラーマン

多分に個人的な感覚ではあるのだけれど、


以前からなんとなく、


目の前の相手の考えていることが分かる(気がする)ことがあった。





最初は、「せつなさ」とか「やるせなさ」とか「はがゆさ」とか、


「セピア色の感情」に基づくものが多かった。



相手の思考を読み取るなんてもちろんできないし、


仮にそんなことができても、逆に自分がしんどくなるだけかと。



いずれにしても狙ってやる/やれるものではなく、


ただ時折なんとなく分かる気がする、程度のもの。











わたしにとってその究極の位置にいるのが、宇多田さん。







もちろん会ったことなんてないし、


メディアや公式の情報以上に彼女に関する何かを知る機会なんてないのだけれど、


これまでの人生のイベントで何を感じ(觀じ)取ってきたのか、とか、


今どういう考えの基に音楽活動をしているのか、とか、


この表現にはどんな狙いを込めているのか、とかが、


手に取るように分かる(気がする)。






感覚的に例えると、合わせ鏡のような。


あるいはサイコロの1と6(or 2と5 or 3と4)の面とか。





思い浮かぶもっとも近い表現は、矛盾した表現だけれど、


n>5のバカでかい正多面体の向かい合った面、みたいな。






仮にお目にかかる機会ができたとしても、


もしホントに会ったら±0になって対消滅してしまうような予感がして、


ミーハーなのに実際に会うのを躊躇してしまうような感覚。






女性か男性かだとか、


UKか信州かだとか、


83年生か84年生かだとかの違いはあれど、


これからのmyプランの底流にあるものに思いを馳せた時に、


突然はっきりとそう感じられた。






たぶんそれで合ってることも。



(宇多田ヒカル著 「宇多田ヒカルの言葉」より)