当たり前2

よく「当たり前のことを当たり前にやる」って言葉を耳にします。



これ、自分のことについて自分で言う分にはいいと思うのですが、他者のことについて言うのってとてもおっかないなあと感じます。






経理は伝票仕分けを確実にやって当たり前。


1つでもミスがあれば非難される。




情シスはサーバやネットワークが正常に稼働してて当たり前。


数分でも障害が起きれば何やってるんだと言われる。




経営者は給料を払って当たり前。


一時期でも業績が落ちて賞与減にもなれば俺たち/私たちが苦労して稼いだ金をどこに使ってるんだといきなり「自警監査団」が形成される。




主婦/主夫は家事をこなして当たり前。


疲れて一食作るのを休もうものなら、家族にメシはどこだーと文句を言われる。




宅配は指定日時どおりに配達して当たり前。


たとえ荷受人不在後の再配達であろうが、1時間も遅れようものならクレームが飛んでくる。







私は、分娩手術を辞められた産婦人科医の方を知っています。


ご本人曰く、やっても感謝されないから。


無事に出産できて当たり前、何かあればすぐ訴訟問題になる、と。







失って初めてそのありがたみに気づくって、人生の定番の展開。


わたしもあなたも、何かしらの「ありがたみ」を「当たり前」と思って過ごしている。




でも、別にありがたみを知るのに失う必要なんてないですよね。


安心の中に「何か」を失うことなく、一分一秒を大事に噛み締めて生きていられれば。